陳情の出し方と書き方。流山市議会に市民の声を届ける方法
道路、公園、通学路、子育て、福祉、防災など、暮らしの中で感じる地域課題を、市議会へ届ける方法の一つに「陳情」があります。陳情は、請願と違って紹介議員がいなくても提出できます。このページでは、初めての人でも流れが分かるように、陳情の考え方、書き方、提出前に確認したいことを整理します。
投稿日 2026年5月12日 / 更新日 2026年5月13日 / 公式情報確認日 2026年5月13日
手元で確認できる資料
記入例と空欄テンプレートを用意しました
記入例は書き方の参考に、空欄テンプレートは実際の下書きに使えます。正式な提出方法、締切、必要事項は流山市議会の最新案内で確認してください。
記入例は文章の組み立て方を見るための資料です。空欄テンプレートは、実際に自分の地域課題を下書きするための様式です。提出前には、必ず流山市議会の最新案内で正式な提出方法、締切、個人情報の扱いを確認してください。
まずここだけ見る
請願・陳情の要点
陳情とは?
紹介議員なしで、市議会へ意見や要望を提出できる方法です。地域課題を文書で整理して届ける入口になります。
まず何をする?
困っている事実、場所、影響を受ける人、議会に求めたいことを1テーマに絞ります。写真や地図、相談履歴があると説明しやすくなります。
提出前に注意すること
郵送による陳情は参考配付となり審査されないと案内されています。提出書類は公開・配付対象になるため、個人情報の扱いも確認してください。
請願との違い
請願と陳情の違いを先に確認する
提出方法、受付締切、審査対象になるかどうかは、必ず流山市議会の最新案内で確認してください。
まず整理すること
請願と陳情の基本
請願と陳情の違い
請願は紹介議員が1名以上必要です。陳情は紹介議員が不要です。流山市議会では、陳情はおおむね請願と同様に取り扱うと案内されています。
一つの案件ごとに整理する
公式手引きでは、一つの案件ごとに提出し、内容が複数にわたる場合は別書にするか、事項を明確に区別するよう案内されています。
提出方法に注意する
公式手引きでは、請願・陳情は議会事務局へ持参する扱いです。郵送による陳情は参考配付となり、審査されないと案内されています。
出せば必ず変わるものではない
委員会審査、本会議での採択・不採択、継続審査、参考配付などの扱いがあります。陳情は地域課題を公の場で整理する一つの方法です。
地域課題として整理しやすい内容
陳情に向いている内容
別の窓口が必要になりやすい内容
陳情に向いていない内容
実際に動く順番
出すまでの流れ
1. 困りごとを1つに絞る
「道路」「公園」「学校」「福祉」など、まず1つのテーマにします。複数の内容が混ざると、どの委員会で扱うか分かりにくくなります。
2. 事実を整理する
いつから、どこで、誰に影響があり、これまでどこへ相談したかを書き出します。写真、地図、相談記録があると説明しやすくなります。
3. 求めることを決める
「調査してほしい」「安全対策を検討してほしい」「国へ意見書を出してほしい」など、議会に求めることを具体的にします。
4. 公式書式例に沿って作る
件名、趣旨、項目、提出年月日、提出者住所・氏名、押印などを整えます。請願の場合は紹介議員欄も必要です。
5. 議会事務局へ提出する
公式手引きでは、請願・陳情は議会事務局へ持参する扱いです。定例会で審査してもらうには受付期限があります。提出前に最新情報を確認してください。
6. 必要なら意見陳述を申し出る
委員会で意見陳述を希望する場合は、提出時に申し出ます。公式案内では、おおむね5分以内などの注意があります。
書く前に整理すること
陳情を書く前のメモ
最初からきれいな文章にする必要はありません。まずは、何に困っていて、誰に影響があり、議会に何を求めたいのかを分けて整理します。
伝わる書き方
どう書けば議会で扱いやすいか
責めるより、課題として整理する
「誰が悪いか」ではなく、「どの場所で、誰に、どんな影響があり、何を検討してほしいか」を整理すると伝わりやすくなります。
件名で内容が分かるようにする
「○○小学校周辺の通学路における安全対策を求める陳情書」のように、場所と求める内容が分かる件名にします。
要望は多くしすぎない
要望が多すぎると焦点がぼやけます。調査、検討、安全対策、情報提供など、優先度の高い内容に絞ります。
資料は個人情報に注意する
写真、地図、相談記録などを添える場合、個人宅、車のナンバー、児童の顔、個人名などが写っていないか確認してください。
陳情書の基本構成
何を、どの順番で書くか
件名
「○○に関する陳情書」のように、何についての陳情か一目で分かる名前にします。
要旨または趣旨
何を求めるのかを短く書きます。最初に結論が見えると伝わりやすくなります。
理由
なぜ必要なのか、どんな困りごとがあるのか、誰に影響しているのかを書きます。
項目
議会に求める内容を番号付きで整理します。多すぎる場合は、優先度の高いものに絞ります。
提出日・提出者
提出日、提出者の住所・氏名、押印などを公式手引きに沿って整えます。法人・団体の場合は名称、所在地、代表者名を確認してください。
宛名
宛名は「流山市議会議長」あてにします。市長や担当課あてとは別の手続きです。
そのまま考えるための下書き
書き方のたたき台
これは正式な様式ではなく、考えを整理するための例です。提出前には必ず流山市議会の手引きと書式例を確認してください。
○○○○に関する陳情書
○○地域では、○○のために○○という困りごとが生じています。地域全体の課題として整理し、必要な対応の検討を求めます。
当該箇所は○○の利用が多く、○○の時間帯に○○が起きています。これまで○○へ相談しましたが、地域全体での確認が必要だと考えます。
1. ○○について状況を確認すること。 2. 必要に応じて、関係部署と連携して改善策を検討すること。
提出年月日、住所、氏名、押印を記載します。 宛先は「流山市議会議長 ○○○○ 様」とします。
空欄で書き始めたい人へ
提出用の空欄テンプレート
記入例ではなく、自分の内容を書き込むための空欄様式です。印刷して手書きする場合はPDF、文章を入力して整える場合はWord、整理メモも一緒に使う場合はExcelが向いています。
架空の記入例
攻撃的にせず、地域課題として伝える例
通学路の安全対策を求める陳情書
件名
○○小学校周辺の通学路における安全対策を求める陳情書
要旨
○○小学校周辺の通学路において、歩行者と車両の距離が近く、登下校時の安全に不安があります。児童が安心して通学できるよう、安全対策の検討を求めます。
理由
当該道路は、朝夕の時間帯に車両の通行が多く、歩道が狭い箇所や見通しの悪い箇所があります。地域の児童が日常的に利用する通学路であるため、事故が起きる前に状況を確認し、必要な安全対策を検討することが重要だと考えます。
項目
- 当該通学路の安全状況を確認すること。
- 必要に応じて、注意喚起表示、路面標示、ガードレール、見守り体制などの安全対策を検討すること。
- 学校、地域、関係部署と連携し、児童の安全確保に向けた対応を検討すること。
公園設備の改善を求める陳情書
件名
○○公園の遊具および休憩設備の改善を求める陳情書
要旨
○○公園は地域の子どもや高齢者が利用する身近な公園ですが、遊具や休憩設備に老朽化が見られます。利用者が安心して使えるよう、設備の点検と改善を求めます。
理由
○○公園は、近隣住民や親子連れが日常的に利用する場所です。一方で、遊具やベンチなどに劣化が見られ、利用時に不安を感じることがあります。公園は地域の交流や子どもの遊び場として重要な場所であり、安全で使いやすい環境を維持することが必要です。
項目
- ○○公園の遊具、ベンチ、照明などの設備状況を確認すること。
- 安全面に課題がある場合は、修繕または更新を検討すること。
- 子ども、高齢者、障害のある人など、さまざまな利用者が使いやすい公園環境を検討すること。
発達支援・相談体制の充実を求める陳情書
件名
発達が気になる子どもと保護者への相談体制の充実を求める陳情書
要旨
発達が気になる子どもや保護者が、早い段階で相談しやすく、必要な支援につながれるよう、相談体制や情報提供の充実を求めます。
理由
子どもの発達について不安を感じても、どこに相談すればよいか分からず、保護者が一人で悩みを抱えることがあります。診断の有無にかかわらず、早い段階で相談できる入口や、療育、園・学校、地域の支援情報につながる案内があることは、子どもと家庭を支えるうえで重要です。
項目
- 発達が気になる子どもと保護者が相談しやすい窓口や情報提供の充実を検討すること。
- 園、学校、医療、療育、地域団体などの情報にアクセスしやすい案内を検討すること。
- 診断前やグレーゾーンの段階でも保護者が孤立しない支援のあり方を検討すること。
出す直前に確認
提出前チェックリスト
提出方法の注意
締切・郵送・公開対象を確認する
陳情は紹介議員がいなくても提出できます。
請願には紹介議員が必要です。
提出先は流山市議会議長あてです。
受付締切は定例会ごとに変わります。
締切後に受け付けられたものは、次の定例会扱いになる可能性があります。
郵送による陳情は参考配付扱いとなり、審査されないと案内されています。
提出書類は公開対象になるため、個人情報の扱いを確認してください。
正式な提出方法は流山市議会の最新案内で確認してください。
個人情報について
提出前に公開・配付範囲を確認する
提出された請願書・陳情書は、議会での審査や資料配付の対象になります。流山市議会の手引きでは、氏名、住所、印影を含む全文が全議員および市当局に提供され、氏名、住所、印影を黒塗りにした本文が本会議・委員会等での傍聴や市議会ホームページで公開されると案内されています。提出前に、どの情報が公開・配付される可能性があるかを理解しておくことが大切です。
過去の扱われ方を見る
議会に届いた声が扱われた例
義務教育費国庫負担制度に関する陳情が採択された例
流山市議会の審議結果では、「義務教育費国庫負担制度の堅持に関する意見書」採択に関する陳情が採択された例があります。市民や団体の要望が議会で扱われ、意見書につながることがあります。
確認元:平成28年第2回定例会 審議結果一覧
教育予算拡充に関する陳情が採択された例
同じ審議結果一覧では、国における教育予算拡充に関する意見書採択の陳情も採択されています。地域の教育条件に関する要望が、国への意見書という形で扱われることがあります。
確認元:平成28年第2回定例会 審議結果一覧
採択されない、参考配付になる場合もある
すべての陳情が採択されるわけではありません。不採択、継続審査、参考配付などの扱いもあります。近年は陳情の取り扱い見直しも議会運営委員会で議論されています。
確認元:流山市議会 請願書・陳情書の手引き、議会運営委員会資料
市民向けの見方
この記事で確認できること
陳情は、市民が地域課題や制度への要望を市議会へ届ける方法の一つです。流山市議会では、陳情は請願とおおむね同様に扱われますが、請願と違って紹介議員は必要ありません。提出方法、締切、審査対象になるかは公式案内で確認が必要です。
現状 流山市議会公式サイトには「市民が議会に直接、政策提案する方法(請願・陳情)」のページがあり、請願書・陳情書の手引き、提出者向け説明資料、書式例、提出後の流れが掲載されています。提出前には必ず最新の公式情報と議会事務局で確認してください。
暮らしとの関係 道路や歩道の安全、公園設備、通学路、子育て、福祉、障害、介護、防災、防犯など、個人だけでなく地域や制度の課題として整理できる内容に関係します。ただし、緊急対応、個別手続きの代行、特定の相手への攻撃、医療・法律判断の代替には向きません。
決まったこと この記事に、陳情書の考え方、記入例3種類、提出前チェックリスト、PDFダウンロード導線を追加しました。PDFはこのサイト独自の非公式資料で、公式PDFのコピーではありません。
これから確認すること
資料チェックリスト
請願書・陳情書の手引き
公式PDFあり記載事項、受付、委員会審査、本会議での議決、個人情報の扱いなどを確認できます。
請願(陳情)を御提出される方へ
公式PDFあり提出時に説明される重要事項、意見陳述、個人情報、資料配付などを事前に確認できます。
書式例
公式ページ掲載表題、紹介議員、趣旨、項目、提出者、宛先の書き方例が掲載されています。
次回定例会の受付締切
要確認定例会で審査される受付期限は日程により変わります。提出前に議会カレンダーまたは議会事務局へ確認してください。
よくある質問
陳情は誰でも出せますか? +
個人、団体、法人などが提出できます。住所・氏名・押印など、公式手引きに沿った記載が必要です。
請願と陳情はどちらがよいですか? +
請願は紹介議員が必要です。陳情は紹介議員が不要です。どちらが適切か迷う場合は、内容を整理した上で議会事務局や議員へ相談してください。
郵送でも出せますか? +
流山市議会の手引きでは、郵送された陳情は全議員への参考配付となり、審査されないとされています。審査を希望する場合は提出方法を必ず公式情報で確認してください。
出したら必ず変わりますか? +
必ず変わるものではありません。委員会審査、本会議での採択・不採択、参考配付などがあります。ただし、地域課題を公の場で整理するきっかけになります。
個人情報はどう扱われますか? +
公式手引きでは、氏名、住所、印影を含む全文が全議員および市当局に提供され、黒塗りした本文が傍聴や市議会ホームページで公開されると案内されています。提出前に必ず確認してください。
文章を書くのが苦手です。どうすればいいですか? +
最初から完璧な文章にしなくても、事実、困っている人、場所、求めることを箇条書きで整理すると書きやすくなります。この記事の記入例PDFも下書きの参考にしてください。
公式リンク
正式な日程、議案、審議結果、提出方法は以下の流山市議会公式ページで確認できます。
資料を手元に残す
提出を検討するときは、公式手引きとあわせて、記入例・空欄テンプレートも確認できます。