流山市議会への陳情の出し方・書き方|請願との違いと現在の審査ルール
陳情は、紹介議員なしで、地域や制度に関する意見・要望を市議会へ届ける方法です。ただし、現在はすべての陳情が委員会・本会議で審査されるわけではありません。このページでは、提出を考える順番に沿って確認できます。
投稿日 2026年5月12日 / 更新日 2026年7月13日 / 公式情報確認日 2026年7月13日
2026年5月から陳情の取扱いが変わりました
2026年5月25日午後5時以降に受理された陳情は、議会運営委員会で1人以上の賛同があった場合に、委員会・本会議での審査へ進みます。賛同議員がいない場合は、全議員への参考配付にとどまり、審査されません。
参考配付とは:全議員には資料として配られますが、委員会や本会議では審査されない扱いです。
流山市議会の取扱変更を確認する30秒で確認
この困りごとは陳情に向いている?
生命や身体に差し迫った危険がある
警察、消防、市の緊急窓口へ連絡してください。陳情より先に安全を確保します。
個別の申請、相談、修繕依頼、行政手続きに関するもの
まず担当課や市民相談窓口へ相談します。通常の窓口で対応できる場合があります。
複数の住民に関係する地域課題、制度、政策に関するもの
請願または陳情を検討できます。迷う場合は議会事務局へ事前に確認してください。
紹介議員と相談して提出したい
請願を検討します。請願には1人以上の紹介議員が必要です。
紹介議員なしで提出したい
陳情を検討できます。ただし、議会運営委員会で賛同議員がいない場合は審査に進みません。
判断に迷う場合は、文書を作り始める前に流山市議会事務局へ確認すると整理しやすくなります。
制度を選ぶ
請願と陳情、どちらを選ぶ?
紹介議員
- 請願
- 1人以上必要です。
- 陳情
- 不要です。
提出先
- 請願
- 流山市議会議長あてに提出します。
- 陳情
- 流山市議会議長あてに提出します。
審査への進み方
- 請願
- 受理後、原則として所管委員会へ付託され、本会議で結果を決めます。
- 陳情
- 全議員へ配付後、議会運営委員会で1人以上の賛同があったものだけが審査へ進みます。賛同がなければ参考配付です。
提出前に相談できる相手
- 請願
- 紹介を依頼する議員、議会事務局。
- 陳情
- 議会事務局。内容に応じて担当課への事前相談も検討します。
向いているケース
- 請願
- 議員と内容を確認しながら、審査につながる形で提出したい場合。
- 陳情
- 紹介議員なしで地域課題や制度への要望を議会へ届けたい場合。
提出後の流れ
陳情は、提出後に賛同の有無を確認します
賛同が1人以上ある場合
- 1. 所管委員会へ付託
担当する委員会に審査を任せます。 - 2. 委員会で審査
内容を確認し、委員会としての結論をまとめます。 - 3. 本会議で決定
採択、不採択、継続審査などを決めます。
賛同議員がいない場合
参考配付にとどまり、委員会・本会議では審査されません。全議員には資料として配られます。
採択:議会が要望の趣旨に賛成することです。採択されても、要望が直ちに実施されるとは限りません。継続審査:その会期で結論を出さず、引き続き審査することです。
書く順番
陳情書を作る3ステップ
STEP 1
事実を整理する
- いつから起きているか
- 場所はどこか
- 誰に影響があるか
- これまでどこへ相談したか
- 写真、地図、記録があるか
STEP 2
議会に求めることを絞る
- 1つの案件を基本にする
- 個人攻撃ではなく、地域や制度の課題として書く
- 調査、検討、安全対策、情報提供など、具体的な要望にする
STEP 3
陳情書の形にする
- 件名
- 要旨または趣旨
- 理由
- 陳情項目
- 提出年月日
- 住所、氏名、押印
- 流山市議会議長あて
書き方のたたき台を見る
件名
○○○○に関する陳情書
要旨または趣旨
○○地域では、○○のために○○という困りごとが生じています。地域全体の課題として整理し、必要な対応の検討を求めます。
理由
当該箇所は○○の利用が多く、○○の時間帯に○○が起きています。これまで○○へ相談しましたが、地域全体での確認が必要だと考えます。
項目
1. ○○について状況を確認すること。 2. 必要に応じて、関係部署と連携して改善策を検討すること。
提出者・宛先
提出年月日、住所、氏名、押印を記載します。 宛先は「流山市議会議長 ○○○○ 様」とします。
用途から選ぶ
記入例とテンプレート
以下は流山暮らしガイドが作成した非公式資料です。正式な提出要件は、流山市議会の最新案内で確認してください。
完成形を見たい
通学路、公園、発達支援の記入例を確認します。
印刷して手書きしたい
空欄の様式を印刷して記入します。
パソコンで文章を入力したい
Word形式で文章を入力できます。
困りごとの整理から始めたい
整理メモ付きのExcel形式です。
ブラウザから印刷したい
ファイルを保存せず、ブラウザで表示して印刷します。
記入例をブラウザから印刷したい
3つの記入例とチェックリストをブラウザで表示します。
3つの記入例
通学路の安全対策を求める陳情書
件名
○○小学校周辺の通学路における安全対策を求める陳情書
要旨
○○小学校周辺の通学路において、歩行者と車両の距離が近く、登下校時の安全に不安があります。児童が安心して通学できるよう、安全対策の検討を求めます。
理由
当該道路は、朝夕の時間帯に車両の通行が多く、歩道が狭い箇所や見通しの悪い箇所があります。地域の児童が日常的に利用する通学路であるため、事故が起きる前に状況を確認し、必要な安全対策を検討することが重要だと考えます。
陳情項目
- 当該通学路の安全状況を確認すること。
- 必要に応じて、注意喚起表示、路面標示、ガードレール、見守り体制などの安全対策を検討すること。
- 学校、地域、関係部署と連携し、児童の安全確保に向けた対応を検討すること。
公園設備の改善を求める陳情書
件名
○○公園の遊具および休憩設備の改善を求める陳情書
要旨
○○公園は地域の子どもや高齢者が利用する身近な公園ですが、遊具や休憩設備に老朽化が見られます。利用者が安心して使えるよう、設備の点検と改善を求めます。
理由
○○公園は、近隣住民や親子連れが日常的に利用する場所です。一方で、遊具やベンチなどに劣化が見られ、利用時に不安を感じることがあります。公園は地域の交流や子どもの遊び場として重要な場所であり、安全で使いやすい環境を維持することが必要です。
陳情項目
- ○○公園の遊具、ベンチ、照明などの設備状況を確認すること。
- 安全面に課題がある場合は、修繕または更新を検討すること。
- 子ども、高齢者、障害のある人など、さまざまな利用者が使いやすい公園環境を検討すること。
発達支援・相談体制の充実を求める陳情書
件名
発達が気になる子どもと保護者への相談体制の充実を求める陳情書
要旨
発達が気になる子どもや保護者が、早い段階で相談しやすく、必要な支援につながれるよう、相談体制や情報提供の充実を求めます。
理由
子どもの発達について不安を感じても、どこに相談すればよいか分からず、保護者が一人で悩みを抱えることがあります。診断の有無にかかわらず、早い段階で相談できる入口や、療育、園・学校、地域の支援情報につながる案内があることは、子どもと家庭を支えるうえで重要です。
陳情項目
- 発達が気になる子どもと保護者が相談しやすい窓口や情報提供の充実を検討すること。
- 園、学校、医療、療育、地域団体などの情報にアクセスしやすい案内を検討すること。
- 診断前やグレーゾーンの段階でも保護者が孤立しない支援のあり方を検討すること。
提出直前
提出前に必ず確認する5項目
- 1 受付締切 定例会で扱うための締切は、定例会招集告示日の3日前(土日祝日を除く)の午後5時です。日程は公式カレンダーで確認してください。
- 2 窓口への持参方法 請願書・陳情書は議会事務局へ持参します。提出先は市役所第1庁舎4階です。
- 3 郵送の扱い 郵送された陳情は全議員への参考配付となり、委員会・本会議では審査されません。
- 4 配付・公開される情報 氏名、住所、印影を含む全文は全議員と市当局へ提供されます。公開時の黒塗り範囲も含め、提出前に公式手引きを確認してください。
- 5 意見陳述の申出 委員会で意見陳述を希望する場合は、陳情書を提出するときに申し出ます。公式案内では、おおむね5分以内です。
詳細な提出前チェックリストを見る
- 件名は具体的か
- 要望は1つまたは少数に絞れているか
- 個人攻撃になっていないか
- 市や議会に求める内容として整理されているか
- 場所、時期、状況が分かるか
- 写真や地図などの資料があるか
- 提出者の住所・氏名を記載したか
- 提出日を書いたか
- 宛名が「流山市議会議長」になっているか
- 締切日を確認したか
- 郵送扱いの注意点を確認したか
- 提出前に議会事務局へ確認するか検討したか
よくある質問
陳情は誰でも出せますか?
個人、団体、法人などが提出できます。住所・氏名・押印など、公式手引きに沿った記載が必要です。
請願と陳情はどちらがよいですか?
請願は紹介議員が必要です。陳情は紹介議員が不要です。どちらが適切か迷う場合は、内容を整理した上で議会事務局や議員へ相談してください。
郵送でも出せますか?
流山市議会の手引きでは、郵送された陳情は全議員への参考配付となり、審査されないとされています。審査を希望する場合は提出方法を必ず公式情報で確認してください。
出したら必ず変わりますか?
必ず変わるものではありません。陳情は、議会運営委員会で1人以上の賛同があった場合だけ審査へ進みます。審査後も採択、不採択、継続審査などがあり、採択されても要望が直ちに実施されるとは限りません。
個人情報はどう扱われますか?
公式手引きでは、氏名、住所、印影を含む全文が全議員および市当局に提供され、黒塗りした本文が傍聴や市議会ホームページで公開されると案内されています。提出前に必ず確認してください。
文章を書くのが苦手です。どうすればいいですか?
最初から完璧な文章にしなくても、事実、困っている人、場所、求めることを箇条書きで整理すると書きやすくなります。この記事の記入例PDFも下書きの参考にしてください。
最終確認
公式情報と問い合わせ先
流山市平和台1丁目1番地の1
市役所第1庁舎4階 電話 04-7150-6099
参考資料・過去の事例
参考:過去の事例を見る
掲載例には、2026年5月の取扱変更前の事例が含まれます。現在の審査への進み方とは異なる場合があります。
義務教育費国庫負担制度に関する陳情が採択された例
流山市議会の審議結果では、「義務教育費国庫負担制度の堅持に関する意見書」採択に関する陳情が採択された例があります。市民や団体の要望が議会で扱われ、意見書につながることがあります。
確認元:平成28年第2回定例会 審議結果一覧
教育予算拡充に関する陳情が採択された例
同じ審議結果一覧では、国における教育予算拡充に関する意見書採択の陳情も採択されています。地域の教育条件に関する要望が、国への意見書という形で扱われることがあります。
確認元:平成28年第2回定例会 審議結果一覧
採択されない、参考配付になる場合もある
すべての陳情が採択されるわけではありません。不採択、継続審査、参考配付などの扱いもあります。近年は陳情の取り扱い見直しも議会運営委員会で議論されています。
確認元:流山市議会 請願書・陳情書の手引き、議会運営委員会資料
このページは流山市議会の公式情報をもとにした非公式ガイドです。更新内容:2026年5月からの陳情取扱変更を反映し、判断、書き方、提出確認の順に再構成しました。