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困りごと別

登園しぶり・登校しぶりがあるとき

行きたくない理由を無理に一つに決めず、体調、環境、対人関係、見通しの不安を分けます。

医療判断はしません

このページでは診断名を断定しません。困りごとの場面、記録、相談先、考えられる支援を整理します。

このページで確認すること

1

その困りごとで見ておきたい場面

朝の体調
園・学校で苦手な時間
友達関係
先生との関係
帰宅後の疲れ方
2

家庭で記録しておくこと

いつ起きるか +

「たまに困る」だけでは相談先に伝わりにくいため、時間帯、曜日、前後の予定をセットで記録します。

  • 日付と時間を書きます。例: 5月9日 7:40、登園前の着替え中。
  • 朝、夕方、寝る前、空腹時、疲れている日など、起きやすい時間帯がないか見ます。
  • 毎日なのか、週に数回なのか、特定の予定がある日だけなのかを分けます。
  • 療育や発達相談では、頻度と場面が分かると、生活リズム、疲労、見通しの不安、感覚刺激などを考えやすくなります。
記録は長文でなくて大丈夫です。「いつ・どこで・何の前後に」を短く残すだけでも、支援方針を考える材料になります。
何がきっかけか +

困りごとの直前に何があったかを見ると、本人が苦手な刺激や見通しの立てにくさが見えてきます。

  • 直前の出来事を書きます。例: 遊びをやめる声かけをした、予定が変わった、音が大きかった、きょうだいに取られた。
  • 大人から見ると小さなことでも、本人には大きな負担になっていることがあります。
  • 「わがまま」とまとめず、切り替え、待つこと、音、光、人混み、ことばの理解、疲れなどに分けて見ます。
  • 同じきっかけでも、絵で予告した日は落ち着く、時間に余裕がある日は平気など、条件の違いも記録します。
療育では、行動そのものより「行動の前に何があったか」を重視します。きっかけが分かると、叱るより先に環境調整を考えられます。
どれくらい続くか +

続く時間は、困りごとの強さや本人の疲れやすさ、安全確保の必要性を考える手がかりになります。

  • おおよその時間で構いません。例: 2分くらい、15分くらい、帰宅後も1時間引きずった。
  • 泣く、叫ぶ、動けなくなる、隠れる、固まるなど、続いている間の様子も短く書きます。
  • 短時間で戻れるのか、次の活動に影響するのか、睡眠や食事まで崩れるのかを分けます。
  • 回復までの時間が長い場合は、刺激の負担、睡眠不足、体調、園や学校での緊張も一緒に見ます。
時間を正確に測る必要はありません。相談では「数分で戻れる」「長く残る」「一日引きずる」の違いが大事です。
落ち着く条件 +

何をすると落ち着くかは、家庭・園・学校で使える支援方法につながります。

  • 場所、声かけ、物、姿勢、距離、時間などを分けて書きます。例: 静かな部屋、抱っこではなく近くで待つ、絵カードを見る。
  • 大人が説明を増やすと悪化するのか、短い言葉のほうが入りやすいのかを見ます。
  • 本人が自分で落ち着く方法を持っている場合は、それも大切な情報です。例: 布を触る、水を飲む、少し離れる。
  • 園や学校に伝えるときは「困ったらこうしてください」ではなく「この条件だと戻りやすいです」と具体的に伝えます。
療育的には、落ち着ける条件は「甘やかし」ではなく、自己調整を助ける手がかりです。うまくいく条件を再現できるように記録します。
本人が嫌がる刺激 +

音、光、におい、服の感触、食感、人混みなどの刺激は、行動やことばの出にくさに影響することがあります。

  • 嫌がる刺激を具体的に書きます。例: 掃除機の音、体育館の反響、タグのついた服、給食のにおい。
  • 避ける、耳をふさぐ、泣く、怒る、固まる、逃げるなど、反応の形も記録します。
  • どの程度なら大丈夫かも大切です。例: 小さい音なら平気、短時間なら入れる、人が少ない時間なら大丈夫。
  • 刺激を避けるだけでなく、予告する、選択肢を用意する、休憩場所を作るなどの配慮につなげます。
感覚の感じ方には個人差があります。医学的な診断名を決める材料ではなく、本人が過ごしやすい環境を考えるための記録です。
うまくいった関わり方 +

困った場面だけでなく、うまくいった対応を残すと、家庭・園・学校で支援を共有しやすくなります。

  • 声かけの言葉をそのまま書きます。例: 「あと1回で終わり」「先に靴、次に帽子」など。
  • 絵、写真、タイマー、選択肢、手順表など、使った道具があれば記録します。
  • 大人の距離感も大切です。近くで待つとよいのか、少し離れたほうが落ち着くのかを書きます。
  • 偶然うまくいったことも残します。何度か同じ方法でうまくいけば、支援として使える可能性があります。
相談先では「何ができないか」だけでなく「どうするとできるか」が重要です。成功条件は、療育や園・学校での支援計画に役立ちます。
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園・学校に聞くこと

同じ場面が園・学校でもあるか +

家庭で気になることが、園や学校でも起きているかを確認します。場所が変わると困りごとが出たり、逆に出にくくなったりするためです。

  • 聞き方の例: 「家では着替えや切り替えで止まってしまうことがあります。園でも同じような場面はありますか?」
  • 家庭だけで起きる場合は、家で安心して疲れが出ている、家族が先回りしている、生活リズムが影響している可能性があります。
  • 園・学校だけで起きる場合は、集団の音や人数、指示の多さ、待つ時間、友達との距離感などが影響していることがあります。
  • 「ある・ない」だけでなく、どの時間、どの活動、誰といるときに起きやすいかを聞くと支援につながります。
療育的には、家庭と園・学校の差はとても大事な情報です。どちらかが正しいという話ではなく、環境によって何が負担になるかを見ます。
先生の声かけで変わるか +

大人の声かけで行動が変わるかを見ると、ことばの理解、見通しの持ちやすさ、安心できる関わり方が分かりやすくなります。

  • 聞き方の例: 「先生がどんな声かけをすると動きやすいですか?逆に、入りにくい声かけはありますか?」
  • 長い説明より短い言葉がよい、先に見本を見せると動ける、絵や予定表があると分かりやすい、などを確認します。
  • 「早くして」「ちゃんとして」では動けないが、「靴を履く」「次は手洗い」のように具体的だと動ける子もいます。
  • 強い注意で一時的に止まるのか、安心して次の行動に移れるのかも分けて聞くとよいです。
声かけで変わるかは、本人の努力不足を見るものではありません。どんな伝え方なら理解しやすいか、安心して動けるかを見る視点です。
集団活動で困るか +

集団活動で困るとは、みんなと同じ場所にいる、順番を待つ、指示を聞く、活動を切り替えるなどが難しい状態を指します。

  • 聞き方の例: 「朝の会、制作、運動、給食、行事など、集団で動く場面で困っていることはありますか?」
  • 集団の中に入れない、端にいる、途中で離れる、順番を待てない、説明中に別のことをするなど、具体的な行動を聞きます。
  • 音が大きい、見通しが分からない、体を動かしたい、ことばだけの説明が入りにくいなど、背景も一緒に確認します。
  • 少人数なら参加できる、事前に予定が分かると参加できる、先生の近くなら落ち着くなど、参加しやすい条件も聞きます。
集団活動の困りごとは、性格だけでは説明できないことがあります。感覚刺激、見通し、注意の向け方、ことばの理解を分けて見ると支援しやすくなります。
友達関係で困るか +

友達関係の困りごとは、けんかが多いかだけでなく、距離感、順番、貸し借り、気持ちの伝え方、遊びへの入り方を見ます。

  • 聞き方の例: 「友達と遊ぶときに、入り方、順番、貸し借り、言葉のやりとりで困る場面はありますか?」
  • 一人遊びが多い、近づきすぎる、強く言ってしまう、相手の表情に気づきにくい、ルール変更が苦手などを確認します。
  • 友達に関心がないのか、関わりたいが方法が分からないのかで、支援の仕方が変わります。
  • うまく遊べる相手、好きな遊び、大人が間に入るとうまくいくかも聞いてください。
友達関係は「社交的かどうか」だけでは見ません。相手の気持ちを読む力、ことばで伝える力、遊びのルール理解、感覚や疲れも関係します。
安全面の心配があるか +

安全面の心配とは、飛び出し、高い所に登る、危険に気づきにくい、パニック時に周囲が見えにくいなど、けがや事故につながる可能性がある場面です。

  • 聞き方の例: 「園や学校で、飛び出し、階段、道路、遊具、はさみなど、安全面で気になる場面はありますか?」
  • いつ危ないかを具体的に聞きます。例: 外遊びの始まり、移動中、活動が終わる直前、予定変更のあと。
  • 危険が分かっていないのか、分かっていても衝動的に動いてしまうのか、怖くなって逃げるのかで対応が変わります。
  • 安全確保のために、事前予告、立ち位置、手順表、先生の近くに座る、休憩場所を決めるなど、すでに効果があった方法も聞きます。
安全面は優先度が高い情報です。叱れば済む問題として扱わず、危険が起きやすい場面と防げた条件を具体的に共有してください。
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考えられる支援

療育相談
園・学校との情報共有
保育所等訪問支援
児童発達支援
放課後等デイサービス
医療機関への相談
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注意点

困りごとは本人の努力不足だけで起きるとは限りません。環境、見通し、刺激、疲れ、言葉の理解などを分けて考えます。

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